広報誌「ひまわり」

7月号3面「地域とのつながり」インタビュー完全版

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かめおか作業所玄関の壁画アートを制作くださった芝高一夢さんのインタビューです

・今回、作業所からの依頼をなぜ引き受けてくださったのですか?その時のお気持ちは?

 6年ほど前に3つ夢を持ちました。1つは保育園、1つは福祉施設、もう1つは病院。そこの人たちと一緒に壁画を描くことでした。アートを通して笑顔が生まれたり夢や感動に繋がるキッカケになったりすれば、それこそが私のやりがいです。数年前に保育園で園児たちと絵を描きました。(作業所からの依頼は)断る理由はなく、感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

 

・亀岡福祉会のことは以前からご存じでしたか?どんな印象を持っておられましたか?

 福祉業界のことを漠然と知っていた程度でした。「受け入れてもらえるかな」と最初は楽しみより不安の方が多くドキドキしていました。でも初日にメンバーのみんなといっぱいお話ししてたくさんの笑顔にふれて不安は全部なくなりました。

 

 

・今回の作品のポイントは?

 はっきりした色鮮やかなカラーが私のアートの特徴の一つですが、メンバーの方々と触れ合う中であたたかい空気、一人ひとりの笑顔、職員の方々の優しい雰囲気、施設全体のぬくもり、そんな印象から今回は優しい色の花が咲きました。

 

 

・今回メンバーが色塗りに参加しましたが以前もこういったことをしたことがありましたか?また、作業所メンバーの色塗りはどうでしたか?

 保育園の壁画を園児たちと保護者の方々と一緒に制作しました。(メンバーは)みんな一人ひとり違って、大胆な人、細かく繊細な人と、見ているだけで楽しかったです。何より楽しんでもらえていた様子がとても嬉しかったです。

 

 

・色塗り以外でもメンバーは芝高さんに話をしに行っていたが、どう思いましたか?どんなことが印象に残りましたか?

 目が合えば手を振ってくれて、何度も見に来てくれて、昨日の続きの話をしてくれて、心から嬉しかったです。普段「個性」なんて言葉を使いますが、メンバーを見ていると本当の「個性」ってこういうことを言うんだなと感じました。話し方も笑い方も口癖や行動もみんなそれぞれで、みんなと会って話すのが毎日楽しみでした。少しの時間でしたが、みんなとの時間全部が印象的で私の大切な宝物です。

 

 

・絵は小さい時から上手だったのですか?昔から描いていたのですか?いつこの仕事をしようと思ったのですか?

 絵は上手ではないですし得意だと思ったことはありません。今でもそう思っています。芸術の学校や教室に行ったこともなく独学です。ですが、私が生み出したもので喜んでくれる人がいて、求めてくれる人がいます。ただその気持ちに応えたくて、どこかの誰かが少しでも明るくなってくれたり、夢や感動に繋がるキッカケになったり、そんなことを想って心を込めて一つひとつ積み重ねてきました。

 

 

・今後どんなところに描いてみたいという目標、夢をお持ちですか?

 3つの夢のうち2つが叶いました。自分が思い描いていた以上の幸せを感じています。あと1つ、病院や医療施設へ描きたいという夢があります。老若男女問わず患者さんたちと一緒に制作できる日を楽しみにしています。

 

 

私の夢を叶えてくれてありがとうございました。

一緒に過ごした時間は私にとってかけがえのない想い出です。

みんなで咲かせた色とりどりの花のように、彩溢れる人生であることを願っています。

広報誌   2022/07/15   広報部会